1.FreeBSD導入
2.Apache導入
安定性に定評があり,広く使われているApache1.3系の導入を紹介します.
- Apache1.3系の最新版であるApache1.3.34を入手します.一般UserとしてLoginし,次のように入力してください.
USER>fetch http://ftp.kddilabs.jp/infosystems/apache/httpd/apache_1.3.34.tar.gz
- 入手した圧縮Fileを解凍します.
USER>tar xzf apache_1.3.34.tar.gz
- OSや計算機の環境に併せた設定を行います.
USER>cd apache_1.3.34
USER>./configure
- 設定を反映させてCompileします.
USER>make
- 一旦管理者となり,管理者権限にてApacheの設置導入をします.
USER>su
ROOT>make install
- Apacheの導入はこれで終了です.
3.Apache設定
4.Apache起動
- Apacheを管理者権限で起動します.Web Server機能が作動します.
(FreeBSDの場合)
ROOT>/usr/local/apache/bin/apachectl start
(Mac OSXの場合)
ROOT>/usr/sbin/apachectl start
- 他の計算機から任意のWeb Browserで,Web Serverに接続します.
URLには,Web Server機のIP addressまたはServer Name(3.Apache設定で変更したもの)を入力してください.
http://your.server.name/
- Test Pageが表示される事を確認してください.
4-1.User専用のWeb Page作成
- 次に一般Userであるあなた専用のWeb Page格納用Directoryを作成します.
まだ管理者権限を持っている場合,"exit"と入力して一般Userに戻ります.
- 自分のHome Directoryに移ってから,その下位に"public_html" Directoryを作成します.
USER>cd ~
(FreeBSDの場合)
USER>mkdir -m 0705 public_html
(Mac OSXの場合)専用Directory,"Sites"が既にあるので,この処理は不要です.
- "public_html" Directory内に任意のEditorでTest Pageを作成します.
(FreeBSDの場合)
USER>ee ./public_html/index.html
(Mac OSXの場合)
USER>vi ./Sites/index.html
"index.html"の内容は以下を例に作成してください.
<html>
<head>
<title>
TEST Page
</title>
</head>
<body>
<h1>
TEST
</h1>
<h2>
TEST
</h2>
<h3>
TEST
</h3>
</body>
</html>
- "index.html"を保存し,再度任意のWeb Browserでそれを閲覧して確認してください.
"public_html"内のWeb PageをBrowserから参照するには,Server名につづいて,"~username/"と入力します.
http://your.server.name/~username/index.html
4-2.User専用のWeb Page Directoryへの接続制限
ApacheのWeb Server機能により,世界中にInternetを通じてWeb Pageを公開できます.
それと同時に,認証許諾を持つ人にだけPageを公開する事も可能です.
SCORPが処理するWeb PageやCGI Scriptは,本人以外には非公開とします.
非公開化はUserが個人使用のために収集したCORPUSを第三者の閲覧操作から守るために行います.
これにより,不正な接続によって生じる怖れのあるCORPUSへの著作権侵害行為を完全に排除します.
接続制限は".htaccess" Fileを対象Directory内に設置し,認証情報を格納するための".htpasswd"をUserのHome Directoryに作成するだけで実現します.
- 一般Userとして,"public_html" Directory内に任意のEditorを用いて".htaccess"を作成します.
USER>cd ~
(FreeBSDの場合)
USER>ee ./public_html/.htaccess
(Mac OSXの場合)
USER>ee ./Sites/.htaccess
".htaccess"の内容は以下を例に作成してください.
AuthUserFile /home/username/.htpasswd
AuthGroupFile /dev/null
AuthName "Please enter your ID and password"
AuthType Basic
require valid-user
- 一般Userとして,Home Directory内に任意のEditorを用いて".htpasswd"を作成します.
USER>htpasswd -c ./.htpasswd username
Password入力を二度繰り返します.入力したPasswordは".htpasswd"内に暗号化されて記録されます.
".htaccess"と".htpasswd",それぞれのFile自体にも閲覧制限を設けます.
(FreeBSDの場合)
USER>chmod 0604 ./public_html/.htaccess
(Mac OSXの場合)
USER>chmod 0604 ./Sites/.htaccess
(共通)
USER>chmod 0604 .htpasswd
- 一旦Web Browserを終了した後,再度任意のWeb Browserで自分のWeb Pageを閲覧してください.
- Basic認証用のPopup Windowに".htpasswd"に設定した通りのUsernameとPasswordを入力してください.
- 認証を得ない場合には,先ほど作成した"index.html"が閲覧不能になっている事を確認してください.
- 逆に正しく認証を得た場合には,閲覧ができる事も確認してください.
これらの接続制限によって,".htaccess"を設置したDirectoryとその下位Directoryの内容全てをWeb Browserから閲覧するためには認証が必要となります.
5.WebServer管理
Web ServerのSecurity Holeを突いたり,管理者の設定誤りを悪用して不正な処理を行うためにWeb Serverに侵入を試みる人達がいます.
不正処理の例として,計算機を制御不能にするまで負荷をかけたり,個人情報を盗み見たりします.
Web Server管理者は不正な侵入を防ぐために常日頃からServerへの接続情報の記録(log)を確認しなければなりません.
以下では重要なLogの内容と場所(Apacheの設定に基づく)についての説明です.
- Access_Log: Clientに関する様々な情報を記録するもの
(FreeBSDの場合)
/usr/local/apache/logs/access_log
(Mac OSXの場合)
/var/log/httpd/access_log
- Error_Log: Apacheが処理できなかった要求を記録するもの
(FreeBSDの場合)
/usr/local/apache/logs/error_log
(Mac OSXの場合)
/var/log/httpd/error_log
上述のLog以外にも,"/var/log/" Directory内にも重要なLogがいくつかあるので,参照してください.
6.SCORP導入
- 一般UserとしてSCORPを導入します.管理者権限を持ったままの場合,"exit"と入力して一般Userに戻ってください.
- SCORPの入手は以下の通り入力してください.
USER>cd ~
(FreeBSDの場合)
USER>fetch http://www.mis.med.akita-u.ac.jp/InstallSCORP/scorp_1.0.0.tar.gz
(Mac OSXの場合)
USER>wget http://www.mis.med.akita-u.ac.jp/InstallSCORP/scorp_1.0.0.tar.gz
もしくは,こちら(tar.gz版,Zip版)からDownloadした後,それをWeb Serverの自分のHome Directoryに転送してください.
端末からWeb ServerへのFile転送についての解説はこちらを参照してください.
- 入手した圧縮Fileを解凍し,適当なDirectoryへ配置します.以下の通り入力してください.
(FreeBSDの場合)
USER>tar xzf scorp_1.0.0.tar.gz -C ~/public_html/
(Mac OSXの場合)
USER>tar xzf scorp_1.0.0.tar.gz -C ~/Sites/
- 他の計算機から任意のWeb Browserで,設置したSCORP Pageを閲覧します.
http://your.server.name/~username/index_scorp.html
SCORPの導入は終了です.使用法については
こちらを参照してください.