色の変換(鮮やかさを上げる・下げる)

 RGB->YUVへの変換と同様に、色あいを変える処理も、各画素ごとのRGBの値に、適当な係数を掛けて足し合わせることによって行うことができます。
 このとき、RGB各行の係数の和は1になるようにします。

 たとえば、鮮やかさを上げるには、以下のような変換式をもちいます。
 R =  1.2 x R - 0.1 x G - 0.1 x B
 G = -0.1 x R + 1.2 x G - 0.1 x B
 B = -0.1 x R - 0.1 x G + 1.2 x B
 逆に、鮮やかさを下げるには、以下のような変換式をもちいます。
 R =  0.8 x R + 0.1 x G + 0.1 x B
 G =  0.1 x R + 0.8 x G + 0.1 x B
 B =  0.1 x R + 0.1 x G + 0.8 x B
 左上から右下への対角線の係数(対角項)以外の係数(非対角項)に負の値を入れると、鮮やかさがあがり、正の値を入れると、鮮やかさが下がります。

 標準画像 lenna に対して、上記の変換を行った画像を以下に示します。

鮮やかさを上げた画像

元のカラー画像

鮮やかさを下げた画像

鮮やかさを上げた画像のヒストグラム

元のカラー画像のヒストグラム

鮮やかさを下げた画像のヒストグラム

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katahira@med.akita-u.ac.jp