2値化

 ある輝度の値(閾値、threshold level)を境に、それより小さい輝度の画素は0、それ以上の輝度の画素は255とすることによって、画像を2値化することができます。
 閾値の設定は、ヒストグラムを用いて行います。ヒストグラムの山が二つ以上ある場合、その間の谷の部分の輝度値に設定するとうまく2値化することができます。

 たとえば、標準画像 chinese_charにおいて、

標準画像 chinese_char

標準画像 chinese_char のヒストグラム

 ヒストグラムより、閾値を40に設定すると上手に2値化できそうだということがわかります。
 閾値40で2値化した画像を以下に示します。うまく文字の部分とそれ以外に2値化できていることがわかります。

標準画像 chinese_char (2値化)

 同様に、標準画像 english_charにおいて、

標準画像 english_char

標準画像 english_char のヒストグラム

 ヒストグラムより、閾値を40に設定すると上手に2値化できそうだということがわかります。
 閾値40で2値化した画像を以下に示します。うまく文字の部分とそれ以外に2値化できていることがわかります。

標準画像 english_char (2値化)

 標準画像 signature においては、

標準画像 signature

標準画像 signature のヒストグラム

 ヒストグラムより、閾値を30に設定すると上手に2値化できそうだということがわかります。
 閾値30で2値化した画像を以下に示します。うまく文字の部分とそれ以外に2値化できていることがわかります。

標準画像 signature (2値化)

 標準画像 facs_data においては、

標準画像 facs_data

標準画像 facs_data のヒストグラム

 ヒストグラムより、はじめ閾値を230に設定したところ若干右側にノイズがでてしまいました。
 閾値210で2値化しなおしたところ、うまく文字の部分とそれ以外に2値化できました。

標準画像 facs_data (閾値230で2値化)

標準画像 facs_data (閾値210で2値化)

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katahira@med.akita-u.ac.jp