航空部の目標
課
外活動という範疇で,個人の意思を大切にしつつ,飛行に求められている「きまり」を
最断言に尊重して,秋田大学の学則にある教育と研究の「目的」を追求することが「航空部の目的」であることを説明しました.
更に,求められていることは,掲げた目的を具体的に目標として整理し
て,皆さんや社会に説明できることです.
航空部の掲げる目標には,2つがあります.1つは,部員が秋田大学に
在籍している期間内に追及すべき具体的な「達成目標」です.もっと大事な目標もありま
す.それは,1964年以来の航空部の卒業生が実際の現実の社会で秋田大学が掲げる目的を如何に達成されているかと云う長期的な目標です.
これらの2つの目標を整理することは難しいことですが,試みてみたい
と思います.
- 短
期的な目標(在学中から卒業までの目標)
- 大空を滑空する技量体系を身につけること
そのためには,
- 健康な精神と身
体の確保
- 飛行機(Glider)の構造の理解
- 飛行に必要な動力供給の原理の理解
- 航空法についての理解・習得と手続の理解
- 航空管制とのやり取りの規則の習得とその実践
- 気象条件の把握技量の習得
- 安全確保のための配慮への理解と実践
- 個々の目的を異にする仲間との協調への配慮と運営に参画できること
そのためには,
- 航空部の運営に
必要な手順・手続・措置等の体系的な理解
- 運営上の役割を理解し責任を持った行動
- 連絡体制の重要性を認識した自発的な行動
- 安全の追求について組織と個人との連携の実践
- 中
期的な目標
これには,次のような場面が想定されますが,その場合の「短期的な目標」に付加される目標となるでしょう.
私たちは,これまでに「ウィンチ」の製作を何度か行ってきた実績があります.部を創部された井上先生は秋田大学で設計した「Glider」を作成すること
を現在でも目標にされています.あるいは,海外遠征も何度か行ってきました.現在の「滑空場」の移転の話題もあります.東北地方や北海道では数少ない大学
の航空部や民間の飛行クラブとの連携の計画もあります.その他,様々ですが,短期目標にも設定できる色々な計画や希望があります.
- 秋田大学航空部の設計する新し
い「Glider」(AX-1)の製作
- 他大学や民間の航空クラブとの
連携
- 秋田初の民間飛行クラブの創設
- より良い条件で飛行が行える滑
空場の設置
- 効率の向上を目指した新しい
「ウィンチ」の製作
これらは,地域社会との繋がりを意識することなく実現できるものでは
ないと考えています. - 長期的な目標
長期的な目標については,はじめに示しました.卒業生が実社会で
秋田大学の掲げる目的に,如何に適った様々な事象において,培われた成果が発揮されている
かということに尽きます.その個々の事象を個々に指摘することは現時点ではできませんが,例えば,航空部の卒業生が様々な社会で不可欠な一員として活躍さ
れている「実績」の積み上げによって示されることができます.
これらの,「公的な目標」に加え,航空部の部員の個人の意思を大切に
した個人が設定する「目的」に則した「目標」も決して無視されることなく,尊重されています.
寧ろ,これらの個人の「目標」が同じくする部員が多ければ,それら
は,短期的あるいは中期的な「目標」として設定することが期待されます.
航空部は,そうした自由な個人の目的や目標を「昇華」させていただき
たいと考えています.
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運営:航空部顧問 中村 彰(秋田大学 医学部 社会環境医学講座)