日本計算機統計学会 第22回大会(秋田)
平成20年5月22日(水) - 23日(木)
秋田市文化会館
特別講演(22日)の背 景の理解のため の参考資料[02]

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酒蔵へ

『蔵』

特別講演の依 頼のための面会の時間をいただき,日本計算機統計学会のこと,学会の特別講演のこと,などを説明申し上げ,正式な特別講演の受諾をいただいた.
その後,日本酒の仕込みの工程の様子を案内いただいた.

以下,写真を添えて,簡単にその工程の概観を得て頂ければ幸いである.

世界でも珍しい『並行復醗酵』による日本酒の醸造の特徴や概念が伝われば目的が達せられたことと思う.

entrance
外の雪の風景と一転,半間ほどの潜り戸を経て酒造りの蔵の中に導かれた.

内部には近代日本の 歩んだ数多くの有形無形の一里塚を感じさせる.

この雪国の酒蔵は,夏の気候も考えて設計される必要がある.

春のサクラの四月から全山紅葉と黄葉の季節までの7ヶ月間の秋田の日照量は,全国有数である.
この酒蔵も,夏場の自然冷房と冬場の対策が反映されている.

日本酒に欠かせないものは,『米』である.日本酒に要求される「米の要 件(酒造好適米)」についてはここでは触れない.

生産者からあらかじめ「ある程度の精米度」で納入された「米」は,KANBAN方式とは無縁に,蔵に貯蔵される.

玄米から精米すると糠が多量に生じるが,糠は酒つくりには非常に好ましくない.この好ましくない副産物が蔵の中に蔓延させないことも,事前にある程度の精 米度で納入される理由となる.

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酒造りの蔵元では,醸造する日本酒の種別を考 慮して「精米度」を決定する.

左の写真の部屋が精米所(「所米精」)である.
- - - - 以下の記述部分は間違っていました - - - -
精米方法は米粒同士をこすり合わせる式法である.当然,摩 擦熱が発生するが,酒つくりの精米には熱は「禁物」. 折角純度の高い澱粉質のかたまりである精米粒が割れるからである.
精米作業は時間のかかる作業であり,精米後もこもった熱を とるために十分な「冷却時間」が必要となる.
- - - - - 訂正 をします - こちらをどうぞ - - - - - -
[註]米の精米の尺度の概念「二種」
    精米度
    精白度


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